認証済みセラーの確認

SSPやエクスチェンジ、広告ネットワークなど様々なパートナーと協働して広告インベントリをバイヤーに販売するパブリッシャー。入札リクエストの販売に参加するセラーが多数存在するため、IABは入札リクエストの認証済みセラーを確認するための仕様を作成しました。認証済みデジタルセラー(ads.txt、app-ads.txt)、Sellers.jsonおよびSupplyChain。パブリッシャーはこの仕様を使い、広告スペースの販売における透明性と業界の規準を満たしていることを確認できます。このコンプライアンスと透明性フレームワークは、次のことに役立ちます。

  • ドメインまたはアプリなりすましや、詐欺や悪意のある者から認証されていないインベントリ再販を防止します。

  • パブリッシャーのために、バイヤーとの信頼関係を築きつつ、ドメインやアプリの価値を確保します。

Ads.txtとapp-ads.txt

ウェブ向けの広告在庫を販売するパブリッシャーは、ads.txtファイルを実装する必要があり、モバイルアプリとSTV向けの在庫を販売するパブリッシャーは、app-ads.txtファイルを実装する必要があります。これにより、パブリッシャーの広告インベントリを販売する認証を受けたセラーアカウントを確認することができます。Indexと協働しているすべてのパブリッシャーは、個別のIndexアカウントを認証済みセラーとしてads.txtまたは、app-ads.txtに掲載する必要があります。Index UIでads.txtの入力を確認するには、Indexを貴社のads.txtとapp-ads.txtファイルに追加するをご確認ください。

ads.txtやapp-ads.txtファイルで提供されたセラーが確認できるセラー情報の例です。

Indexexchange.com, 678901, DIRECT, 50b1c356f2c5c8fc

ds.txtとapp-ads.txtのポリシーの詳細は、Ads.txtとapp-ads.txtエクスチェンジポリシーをご確認ください。

Sellers.jsonとSupplyChain

ads.txtやapp-ads.txと同じようにSellers.jsonは、JSONファイルです。大きな入札リクエストの販売に関わる全ての認証済みセラーを掲載するために、SSPやエクスチェンジが実装する必要があります。SupplyChainオブジェクトを介して、Sellers.jsonは、ads.txtとapp-ads.txtがカバーしない広告スペースの販売やSSPやその他セラーの間の複数のホップをカバーします。

"sellers": [
    {
	  "seller_id": "123456",
	  "name": "Publisher ABC",
	  "domain": "publisherabc.com",
	  "seller_type": "Publisher"
   },
   {
	  "seller_id": "123457",
	  "name": "Seller XYZ",
	  "domain": "sellerxyz.com",
	  "seller_type": "Intermediary"
   },
   {
	 "seller_id": "123458",
	 "name": "Platform 123",
	 "domain": "platform123.com",
	 "seller_type": "Both"
  },
}

IndexのSellers.jsonファイルは、こちらです:https://cdn.indexexchange.com/sellers.json

SupplyChainは、DSPが提供された入札リクエストの販売または再販する参加者を確認することができる、OpenRTB入札リクエストにあるschainオブジェクトsource extを指します。IXのような認証済みセラーが、入札リクエストを受け取り、「node」という情報をschain.nodesオブジェクトに追加して、入札リクエストの販売に関わる認証されたセラーだと証明します。

以下は、DSPへの入札リクエストに渡されるschainオブジェクトの例です。

"source": {
     "ext": {
	 "schain": {
	   "nodes": [
	     {
	       "hp": 1,
	       "sid": "192354",
	       "rid": "000256f1-nov5-43le-4fds-0417cf186e56",
	       "asi": "indexexchange.com"
	     }
	   ],
	   "ver": "1.0",
          "complete": 1
    }

DSPがIndexから入札リクエストを受け取るとき、schainnodesオブジェクトを参照して、Indexの Sellers.jsonファイルに掲載されている情報と比べてセラーを確認します。

すべての認証済みセラーは、schainオブジェクトをパスする必要があります。認証済みセラーとして認められるには、ads.txtまたは、app-ads.txt入力がschainオブジェクトで渡された数値と一致している必要があります。詳しくは下記の表を参照してください。

ads.txtまたは、app-ads.txtの項目 schainオブジェクトに対応する項目

SSPまたはエクスチェンジドメインSSPまたはエクスチェンジ向けのサイト例: indexexchange.com

asi

セラーアカウントIDこのセラーアカウントIDはパブリッシャーに割り当てられています。例、183963

sid

以下は、schainオブジェクトに渡された項目と一致させるために、認証済みセラーの入力がパブリッシャーのads.txtファイルでどのようにフォーマットされているかの一例です。

asi, sid, DIRECT またはasi, sid, RESELLER